ここではアービトラージを自動実行するために必要なものを説明していきたいと思います。
まずはアービトラージを実行するために必ず必要なものです
2つ以上の取引所の口座開設が必要!
アービトラージは複数の市場の価格差を利用して利益を得る取引手法ですので、この市場にあたる取引所の口座をを2つ以上用意する必要があります。
このブログでは、coincheck とzaifという2つの取引所の口座を使ってアービトラージを実行しています。この2つの取引所の2017年9月現在、取引時の手数料がかからないという特徴が、高頻度で取引を自動実行する点において有利に働くという観点からの選択です。
どちらも口座の開設、維持は無料で行えますので、サクッと口座を作ってしまいましょう。
こちらからcoincheckに口座を開設することができます。
こちらからzaifに口座を開設することができます。
仮想通貨(ビットコイン)と現金が必要!
繰り返しになりますが、アービトラージは複数の市場の価格差を利用し、安い市場で買った商品を、高い市場で売ることで利益を得る取引手法です。
今回、この商品として仮想通貨の1つであるビットコインを準備する必要があります。
現在何百種類以上も存在していると言われる仮想通貨のうち、ビットコインをアービトラージの商品としてチョイスしたのはビットコインが現在、仮想通貨の中で最も流通量が多く、ほぼ全ての仮想通貨取引所での売買が可能だからです。
様々な仮想通貨の時価総額はcryptomapsというサイトで比較することができます。
アービトラージを試すにあたって必要となる最小の金額が1BTCの価格 × 0.005 × 4 円になります。2017年9月時点では1万円程度になります。
数式の説明
0.005 : 今回利用する仮想通貨取引所の最小取引単位です。
4:2つの取引所でほぼ同額の日本円と日本円とビットコインが必要となることを表しています。
(具体例で示すと : coincheck取引所に5000円と、5000円相当のビットコイン、zaif取引所に5000円と、5000円相当のビットコインが必要となるということです。)
しかし、この最小取引単位では後述する自動実行プログラムを動作させる環境をなんとか維持できる程度の利益しか得ることができませんので、実際にアービトラージで利益を出していくには取引単位を大きくしていく必要があります。
プログラムの実行環境が必要!
アービトラージで得られる1回1回の利益は小さなものですが、それを自動実行プログラムを用いて1日に何度も行うことで利益を大きくしていくことができます。そのため、アービトラージで利益を出していくためには、この自動実行プログラムを動かす環境が必要です。
このブログではこの環境としてraspberry pi 3とRaspbianOSを選定しました。raspberry pi 3 はイギリスで生まれた小型、低価格のコンピュータです。その3代目であるRaspberry Pi 3 はアービトラージ自動実行プログラムを実行するだけの十分な性能がありながら、本体だけなら国内では5000円ほどの低価格で入手することができます。
もちろん既に手元にあるコンピュータを利用することもできますが、常時起動を前提としていますので、消費電力と静音性という点でraspberry pi 3に分があります。
また、常時使用できる比較的安定したインターネット環境ももちろん必要となります。
自動実行プログラムが必要!
最後に必要となるものが、アービトラージ自動実行プログラムです。このブログではこの自動実行プログラムをPythonで自作していく予定です。次は自動実行プログラムのアルゴリズムを紹介していきます。
今回のおすすめ
今回の記事に関連するおすすめのアイテムが「Raspberry Pi3 コンプリートスタータキット」です。私はアービトラージを自動実行させておく環境として、導入コストや、維持コストの面からRaspberry Pi3を選択しました。Raspberry Pi3 コンプリートスタータキットは本体にプラスしてケースやOSインストール済のmicroSDカード、電源(本体だけ購入の場合は付属していません)、さらにはLANケーブルとHDMIケーブルまで付属した至れり尽くせりのキットです。はじめてのRaspberry Piにとても便利ですよ!
以上、higoxでした!
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