仮想通貨でアービトラージはじめました。

仮想通貨を使ったアービトラージ(裁定取引)にゼロから挑戦するブログです。2019年3月からミニマリスト生活はじめました。

仮想通貨のアービトラージに適した取引所を探して比較検討してみました。

こんにちは、higoxです。私は普段CoinCheckとZaifという2つの取引所を使ってアービトラージ取引を行っているのですが、CoinCheckのNEMの不正送金問題を受けて、リスクヘッジのために今後の追加投資分は別の取引所を使ってアービトラージを行っていきたいと考えています。(CoinCheckは現状、そもそも出入金できませんが…)

そこで、今回は国内の仮想通貨取引所をアービトラージ取引に使いたいという観点から比較してみました。

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早速比較してみました 

比較してみた取引所

早速比較してみました。比較してみた取引所は

・CoinCheck

・bitflyer

・QUOINEX

・BTCBOX

・Zaif

・bitbank

の6ヶ所です。「QUOINEX」を国内の取引所と言っていいかは悩むところでしたが、現在本社は東京にあり、社長も日本人とのことでしたので、比較対象に入れてみました。

 

比較項目

次に比較した項目ですが、以下の6項目です。

・資本金

資本金だけで取引所の良し悪しを判断できるとは思っていませんが、多いほうがなんとなく安心できますよね。重要度は高くないと思いますが、念のためにいれてみた というほどの項目です。

・事業者取引

金融庁に仮想通貨交換業者として認可されているかどうかという項目です。今回のCoinCheckのNEM不正送金問題でも話題になりました。もちろん認可されている方が良いという項目になります。

・BTC取引高

2017年12月分の現物のBTC取引高です。取引高が多いほうが売上高が多いだろうという推定のもと、比較項目に入れてみました。多いほうが良いという項目になります。また、あまり板が薄いのも困りますしね。

・売買手数料

アービトラージを行う上で非常に重要になる項目です。アービトラージは日に何度も取引を行いますので、利益を出していくために、売買手数料は必ず安くする必要があります。小さければ小さいほどよいという項目です。

・API Document

私はアービトラージ取引を、自作のプログラムを使用したいわゆる「システムトレード」で行っています。そのプログラムはAPIを利用して取引を行っているため、APIの仕様が書かれたAPI Documentはしっかり熟読する必要があります。今回、各取引所のAPI Documentを確認してみたところ、「英語」のDocumentを公開している取引所がありました。このご時世、英語が必須 ということなのかもしれませんが、私は英語のDocumentを熟読できるレベルの英語力を持ち合わせおりませんので、英語のAPI Documentを公開している取引所を「悪い」と判定しました。(十分な英語力がある方はこの項目は無視してください。)

・検索ヒット数

最後はアービトラージのシステムトレード(自動売買)プログラムを作成していく上で、参考にできそうな資料がWeb上にどれだけあるのか?ということを「検索ヒット数」というモノサシで測った項目です。検索は「(取引所名) API Trade」というワードで行いました。私のプログラミング力では全く躓かずにプログラムを完成させるというのはなかなか困難ですので、Web上に参考となるような資料が多いというのはとても重要な選考項目です。もちろん多いほうが良いという項目になります。

 

比較結果

取引所を上記の6項目で比較してみた結果が以下になります。 

取引所名 CoinCheck bitflyer QUOINEX BTCBOX Zaif bitbank
資本金(万円) 9200 410238 200000 8508 83013 113100
事業者登録
BTC取引高 1826778 697590 335587 250513 227194 7641
売買手数料 0.00% 0.01~0.15% 0.00% 0.00% 0.00% 0.00%
API Document リンク リンク リンク リンク リンク リンク
検索ヒット数 15800 24000 6890 1720 9000 8320

※2018/7/5更新:Zaifの売買手数料が0.00%に変更されました!

 

それでは早速比較してみた取引所を1つずつ確認していきましょう。

CoinCheckの比較結果

CoinCheckは今回NEMの不正送金というトラブルを起こしてしまいましたが、売買手数料やAPI Documentの読みやすさ、検索時のヒット数という項目から、アービトラージのシステムトレード(自動売買)を非常に行いやすい取引所だと判断することができます。実際、ほとんどプログラム初心者であった私でも自動売買を行うプログラムを作成し、利益を出すということができています。

しかし、やはり金融庁による事業者登録が未認可である点や、今回ハッキングによる不正送金トラブルを起こしてしまったという事実から、今後しばらくはおすすめできる取引所とは言えません。(現在は新規登録できない状態です。)

 

bitflyerの比較結果

bitflyerはAPI Documentや検索ヒット数などから、CoinCheck以上にアービトラージのシステムトレードプログラムが作成しやすい取引所であると判断できます。

ただし、売買手数料が他の取引所と比べて高く設定されているため、この1点において、アービトラージに向いている取引所ということはできません。日に何度も取引を行うような自動売買でなければbitflyerは有力な選択肢です。

 

QUOINEXの比較結果

あまり知名度の高くないQUOINEXですが、BTC取引高はCoinCheck、bitflyerに次いで第3位でした。売買手数料も0.0%でアービトラージのシステムトレード(自動売買)を行うことができる取引所です。

ただし、API Documentは英語で、さらに検索ヒット数も少なめです。そのため、私のプログラミングの腕ではプログラム制作に少し時間を要してしまいそうです。今後日本人の利用者がより増え、API Documentの日本語化されれば良いのですが…

 

BTCBOXの比較結果

今回比較してみた取引所の中では最も資本金の少ない取引所でした。あまり重要視していない項目とは言いましたが、もっとも少ないというのは少し気になってしまいますね。また、API Documentも英語で、かつ飛び抜けて検索でヒットしませんでした。わざわざこの取引所を使ってアービトラージをやることはないかなぁという印象です。

 

Zaifの比較結果

取引高はあまり高くありませんが、手数料がマイナスという唯一無二の武器をもっている取引所です。そのため、日に何度も取引を行うようなシステムトレード(自動売買)と非常に相性が良いと判断できます。

この相性の良さが反映されているのか、検索ヒット数もそこそこ多く、システムトレード(自動売買)プログラム作成の難易度も低そうです。私はアービトラージ取引を行うペアの片方はZaifで決まりだと感じています。以前はサーバーが非常に弱い印象がありましたが、最近はだいぶ増強されてきたのか落ちにくくなってきたと実感しています。

2018/7/5追記:

手数料が0.00%に変更されました。最大の強みがなくなってしまい、サーバの弱さが目立ちます。ただし、システムトレードプログラム作成の難易度が低い点などは評価できます。現在まだCoinCheckが新規登録を再開していませんので、この状態ではまだZaifを選択するかなぁ…

 

bitbankの比較結果

今回比較してみた中で、もっとも取引高の小さい取引所でした。ただし、検索ヒット数はそこそこ多く、自動売買に利用している方はそこそこ多いのかなと感じます。この表からは検索ヒット数が多くなるような特色は感じられず、少し気になる取引所です。ひょっとしたら何かシステムトレード(自動売買)に有利な特徴を持っているのかもしれません。もう少し詳しく調べてみたいと感じました。

この表の項目だけで評価するならばわざわざこの取引所を選んでアービトラージをすることはないかなぁという印象です。

 

結局どこの取引所でアービトラージすればいいの?

取引所を比較してみたところ、どこの取引所もやはり一長一短あり、ココだ!というのはなかなか難しいということがわかりました。しかし、そんな中でも「Zaif」の手数料がマイナスという部分はすばらしくGood Pointですね。まず1つめの取引所としては「Zaif」が最適ではないでしょうか。

マイナス手数料が終了してしまいました。ただ、現時点ではまだZaifを選ぶしかないかなぁ… といった感じです。CoinCheckの新規登録が再開されれば、私ならCoinCheckを選びます。

Zaifには以下のリンクより口座開設することができます。

 

さて、難しいのが2つ目の取引所の選択ですね。ここで今回私が選びたいと思った取引所は「QUOINEX」です。bitflyerが手数料を0.0%にしてくれれば間違いなくbitflyerを選ぶのですが、たらればを言ってもしかたありませんからね…

「QUOINEX」のマイナスポイントはAPI Documentが英語である点、検索ヒット数が少なめだという点の2点です。これらの2点はいずれも自分の努力でなんとかなる項目です。(英語… 頑張って読む! プログラミング… 頑張る!)

さらに、今後CoinCheckからの利用者の大移動が予想されますが、「QUOINEX」はその移動先の有力な候補であるはずです。この移動により利用者が増えればAPI Documentの日本語化も、検索ヒット数の上昇も見込めます。

ということで、私はさっそく「QUOINEX」の口座開設申し込みを行ってみました。

 

追記 : 2018年5月26日

QUOINEX - Zaif 間のアービトラージBOTサンプルコードの公開を開始しました!現在もっともおすすめできる組み合わせだと思います!

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まとめ

今回は仮想通貨取引所をアービトラージに利用するという観点から比較してみました。 その結果、今後新しく作っていく取引所のペアは「Zait」と「QUOINEX」が良さそうだという結論に達しました。

現在QUOINEXは口座の準備中です。口座が準備でき次第、さっそくプログラムの作成に取り掛かっていきたいと思います。その様子はまたブログにて報告していきます。

 

今回のおすすめ

今回の記事に関連するおすすめの本は「個人投資家のためのFinTechプログラミング 」です。このブログではもう何度も紹介しているおなじみの本ですが、bitflyerコインチェックZaifでのAPIを使用した取引方法が懇切丁寧に説明されていて、本当におすすめの本なんです。私はこの本のおかげでアービトラージのシステムトレード(自動売買)プログラムを完成させることができたといっても過言ではありません。

 

以上、higoxでした!

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