今回からアービトラージ自動実行プログラムを作成していきます。まずは、取引所間の差額を算出するプログラムを作成します。ここでは、pythonを使用して、coincheck とzaifから提供されているAPIとライブラリを使用しています。
作成しようとしているアービトラージ自動実行プログラムのアルゴリズムは以下の記事で考えたものです。
- 1.ライブラリのインストール
- 2.Coincheckの買値、売値を取得する。
- 3.Zaifの買値、売値を取得する。
- 4.取引所間の差額を算出する。
- 5.算出結果が表示されるようにする。
- 今回のおすすめ
1.ライブラリのインストール
まず、coincheckのライブラリをpipでインストールします。
coincheckのライブラリをインストール
コマンドプロンプトを開き、
pip install coincheck
を実行
次にzaifのライブラリをインストールします。
zaifのライブラリをインストール
コマンドプロンプトを開き、
pip install zaifapi
を実行
raspberry Piを使用していて、インストールが上手くいかない場合、
pip → pip3 と変更することで、インストールできる場合もあります。
また、インストールされているかどうかは
pip list
または
pip freeze
から確認することができます。
2.Coincheckの買値、売値を取得する。
Coincheckの買値、売値は以下のコードで取得することができます。
from coincheck import market cMarket = market.Market() cData= cMarket.ticker() cAsk = cData['ask'] cBid = cData['bid']
3.Zaifの買値、売値を取得する。
Zaifの買値、売値は以下のコードで取得することができます。
from zaifapi import ZaifPublicApi zMarket = ZaifPublicApi() zData= zMarket.ticker('btc_jpy') zAsk = zData['ask'] zBid = zData['bid']
coincheckの場合とほとんど同じですね。
4.取引所間の差額を算出する。
2.3.で取得したCoincheck,Zaifの買値、売値からそれぞれの差額を算出します。
zAsk_cBid = zAsk - cBid #zAsk_cBid : zaifで買ってcoincheckで売るときの差額 cAsk_zBid = cAsk - zBid #cAsk_zBid : coincheckで買ってzaifで売るときの差額
5.算出結果が表示されるようにする。
以上で取引所間の差額を算出することができます。
最後に1~4までのコードをまとめて、算出結果が表示されるようにし、実行が繰り返されるようにしました。すると以下のようになります。
from coincheck import market from zaifapi import ZaifPublicApi while True: cMarket = market.Market() cData= cMarket.ticker() cAsk = cData['ask'] cBid = cData['bid'] zMarket = ZaifPublicApi() zData= zMarket.ticker('btc_jpy') zAsk = zData['ask'] zBid = zData['bid'] zAsk_cBid = zAsk - cBid cAsk_zBid = cAsk - zBid print('zAsk_CBid : '+str(zAsk_CBid)) print('cAsk_zBid : '+str(cAsk_zBid ))
これで取引所間の差額を算出するプログラムの完成です。
今回のおすすめ
今回の記事に関連するおすすめの本が「みんなのPython 第4版」です。私もこの本でPythonを0から勉強しました。初心者向けのPython本をいくつか買い漁りましたが、この本が一番ではないでしょうか。とにかくおすすめです!
以上、higoxでした!
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